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赤ワインに含まれるポリフェノールの主成分、プロアントシアニジン。古くからヨーロッパにおいて「血管防護作用」を持つ物質として研究が進み、現在では医療・美容の幅広い分野で活用されています。
現代病の原因の90%は活性酸素による酸化が原因?!
近年、体内での活性酸素の大量発生が問題になっています。もともと人間の身体は、酸化=老化するものであり、老化が進み身体を構成する60兆の細胞の酸化反応が完了したときが死期となるわけです。しかし、大量の活性酸素は、老化の進行を促進するだけではなく、病をも引き起こします。現代において、短期間の発症ですむ感染症よりも長期間にわたる慢性疾患が増加しているという、疾病構造の変化がその証拠と言えるでしょう。現代病の実に90%は、活性酸素の大量発生によって起こるという報告もあるというほどです。私達が健康を維持するためには活性酸素の発生を減らすことが、必須条件であるといって過言ではありません。
効果はビタミンCの約20倍!ビタミンEの50倍という研究結果も
プロアントシアニジンは、数ある抗酸化物質の中でも「最高」と言われてる注目の成分です。その特徴は、まず驚異的な吸収率があげられます。そしてなんといってもフリーラジカル捕捉効果(抗酸化作用)の高さ。右図でも分かる通り、様々な抗酸化力を発揮します。純粋なプロアントシアニジンは、ビタミンCの20倍の効果があり、しかもビタミンの働きを支援するので、プロアントシアニジンを摂取していれば、ビタミンCの摂取量は10分の1ですむというメリットも。さらにビタミンEの50倍の効果があることもわかっています。

血管を元気にして細胞も元気に。全身を若返らせるプロアントシアニジン
プロアントシアニジンは、その抗酸化力から「血管防御作用」を持つ物質として1950年代より研究が進められてきました。プロアントシアニジンが血管を元気にすることで、栄養が身体の隅々へスムーズに行き渡るようになり、結果、細胞も元気になります。細胞が元気になることは、若返るということですから、健康とともに美容にも高い効果が認められています。美容業界で「飲む化粧品」と呼ばれているのはそのためです。


「プロアントシアニジン」はフレンチパラドックスの主役
動物性脂肪を多く摂取するにもかかわらず、フランス人の動脈硬化を起因とする心臓病や癌での死亡率が低く、さらに老人性痴呆症の発症率も低いことをフレンチパラドックス(フランスの矛盾)と言いますが、その理由がフランス人が日常摂取している赤ワインに含まれるポリフェノールの「抗酸化作用」によることが知られています。このポリフェノールの主成分がプロアントシアニジンで、現在では「ブドウ種子ポリフェノール」が血栓治療薬(医薬品)としてヨーロッパで使用されています。